<ロッテ5-2日本ハム>◇8日◇千葉マリン

 1発病が治まらない。日本ハムがロッテのアーチ攻勢の前に沈んだ。先発ブライアン・スウィーニー投手(34)が2回、早川に同点2ランを許すと、6回にも大松に痛恨の決勝3ランを浴び、6回7安打5失点と期待を裏切った。6日のオリックス戦でも、先発武田勝の4本を含む6本の本塁打を献上したばかり。ここ2試合で8被弾と相手の1発を止められず、チームの投壊が深刻になってきた。

 日本ハムが投打の「逆転現象」に沈んだ。昨季からロッテ戦4連勝中だった先発スウィーニーが2被弾。逆に昨季無傷の5戦4勝だったロッテ清水に完投勝利を許した。初回2得点からの逆転負けに、梨田監督は「相性は生きているかなと思ったんだけどね。流れが変わったのかな」と残念がった。

 また1発にやられた。スウィーニーは2回に早川に同点2ラン。6回には大松に決勝3ランを浴びた。「投げたいところに投げられなかった。今季最低の出来」と、うなだれた。対ロッテは今季4試合目で初の被本塁打だったが、計14被弾は12球団ワースト。札幌ドームと同じ通算3勝を挙げている千葉マリンでの黒星だった。

 6本塁打を献上した6日オリックス戦に続き、チームは2戦8発13失点。失点がすべて本塁打によるもので、梨田監督も薄ら笑みで「信じられへん感じやけど…」とポツリ。チーム合計でも今季78被弾目で、消化試合数は違うがセ最下位の横浜を抜いて不名誉な12球団最多。初夏の花火大会を演出してしまった。

 打線も相性のいいはずの清水に抑え込まれた。初回こそ、昨季の対清水13打数7安打の森本が安打で出塁し、同じく13打数6安打の田中の適時二塁打などで2点を先制。だが、2回以降はわずか2安打と沈黙し勝ち越せず、森本は「(同点後)先に点を取ってあげたかった」と、援護できなかったことを悔やんだ。「うまくやられてしまったね。切り替えてやるしかないよ」と稲葉。約2カ月ぶりの3連敗は阻止したい。【村上秀明】