<楽天5-7ロッテ>◇12日◇Kスタ宮城
ロッテがクライマックスシリーズ出場圏内の3位ソフトバンクに2ゲーム差と迫って熱パを演出する。先発成瀬善久(22)が7回途中4失点で、楽天から初白星を挙げ6勝目。打線は6番ベニー・アグバヤニ外野手(36)が2、3回に2本の適時打を放つなど、序盤に田中将大投手(19)を攻略した。これで一時は12まで膨らんだ借金を5まで返済。13日の楽天戦で今季初の同一カード3連勝すれば4位に浮上する。
ロッテが混パの“主役”に躍り出た。楽天田中を攻略し、4月26日以来の4連勝。今カード前は最下位だったが、わずか2日で順位を1つ上げ、さらに4位楽天に1ゲーム差まで詰め寄った。バレンタイン監督は「田中はいい投手だが、こちらも優れた選手がそろっている。ケガ人もなく健康状態がいいのが好結果につながっているんだろう」と上機嫌で話した。
好調打線が2回に早くも爆発した。里崎、大松の連打で無死二、三塁からベニーの右前打で先制。11日に右足首ねんざ完治で復帰したばかりの橋本が、左前打で追加点を挙げた。ベニーは「ミラクルを起こす準備は、確実に完成しつつある。08年を伝説のシーズンにしたい」と力強く話した。さらにこの回、重盗に2つの敵失も絡んで一挙5点を奪い、田中の出ばなをくじいた。
投げては左腕エース成瀬が6回1/3を4失点ながら、楽天から初白星で今季6勝目を挙げた。「コントロールも切れも最悪だったけど、野手の方が勝たせてくれた。楽天から初めて勝てて苦手意識がなくなった」と感謝していた。その後は久保-シコースキーー荻野の継投で逃げ切り。シーズン序盤は救援陣が不安定だったが、試合を重ねるごとに適材適所が見極められ、勝利のパターンが確立しつつある。リードオフマンの西岡も「守っていても投手がいいので安心感がある。プレーオフ出場じゃなく優勝を目指している」と景気のいいコメントが飛び出した。
13日の楽天戦でパ・リーグトップの12勝のエース岩隈から白星を挙げれば、逆転優勝も現実味を帯びてくる。【鳥谷越直子】



