<巨人3-0横浜>◇13日◇東京ドーム

 自力Vの可能性が復活した巨人が、4連勝で貯金を今季最多の6とした。3番小笠原道大内野手(34)が横浜戦(東京ドーム)の初回、2試合連続となる18号先制2ランを放った。7月に入って6本目のアーチで打率4割5分と好調で打線を引っ張る。

 2戦連続の価値あるアーチだった。試合開始わずか10分、小笠原のひと振りで主導権を握った。1回1死三塁。小笠原は横浜ウッドの微妙に変化するボールをバットの真芯でとらえた。「球種はハッキリ分からないけど、(ボールが)動いていた。うまくたたけた」。外角低めのボールを右翼席へ運んだ。先制18号2ランは、12日の2本のアーチと同じ軌道を描いた。

 7月は4割5分、6本塁打、13打点。好調の要因には「分かりません。すいません」としばらく考えて言ったが、体調が一番だと考えられる。昨年オフに左ひざを手術。春先は「寒い日は痛みも怖さもある。注意しないと」と繰り返していた。足を引きずりプレーする日々が続いたが、そんなしぐさも消えた。

 今季4度目の4連勝で貯金は今季最多の6。気温の上昇と比例し小笠原もチームもグングン上昇中だ。この日は日曜日のデーゲーム。練習から子どものファンが目立った。小笠原は子どもが多いほど燃える。「興味を持ってもらえるのは、今日だけかもしれないからね」。1日には球団行事の学校訪問で「今日はホームランを打つから」と約束した。実際に打ったのは2日後で「その日じゃないと意味ない」と悔しがっていた。

 「子どももそうだが年輩の方、男性、女性。いろんな方の声援が聞こえてましたよ」とファンを大切にする哲学を体現でき、ホッとした顔で言った。そして2日連続のお立ち台では「みんなの声援で1つでも多く勝ちたい」と締めた。最後のファンとのハイタッチでは、先頭で小笠原のレプリカユニホームを着た少年が出迎え一番の笑顔でタッチを決めた。「小さい子がいっぱいくるから。いいところを見せたいね」と話していた原監督も「3、4番は頼もしい限り。全打点だから」と笑顔だった。【宮下敬至】