ソフトバンク王貞治監督(68)が14日、プロの壁に直面したルーキー大場翔太投手(23)に「ルーツの旅」を勧めた。12日の日本ハム戦(札幌ドーム)で自己ワーストの4回9失点KOを喫した大場はこの日、出場選手登録を抹消された。「一番大きいのは自信がない。こちらが求めるはつらつとした投球ができてない」。王監督は無期限の2軍再調整を命じた。大場に代わる先発要員として、ホールトンが15日から1軍に合流する。
大場は6月28日の再登録後、3戦0勝で2軍降格となった。「ものの見事に打たれているからね。精神的に迷いというかな。大学時代はあんなに打たれたこともなかっただろう」と王監督は分析する。東洋大では通算33勝11敗、リーグ記録の410奪三振を記録。4年秋の明治神宮大会では準々決勝から3日間で3連続完投勝利を飾った。輝かしい実績を証明するように、パ・リーグ史上初の無四球完封デビューを果たした。
ただ、プロのレベルは違った。ここまで3勝5敗、防御率5・28。12試合で13被本塁打、と1試合1発以上のペースだ。「今までは勢いで投げてただろうけどね。制球をつけてゴロを打たせるとか、詰まらせてフライとか、無死三塁で高めの球で三振とか目的を持った投球を、あまり考えたことはなかったんじゃないかな」と王監督はレベルアップの必要性を認めた。
王監督は「もっと大きくてもいい」とミニキャンプではなく、キャンプさながらの練習で土台から鍛え直す考えも示した。同時に弱ったメンタル面を立て直す方法も提案。「大学時代の捕手と話をするのもいいし、大学の監督の話を聞くのもいい。自分を一番、知っている人や本音で話をすることができる人と話をしてみるのもいいよね」。“平成の鉄腕”の起源ともいえる母校に、大場が見つけられない答えがあるかもしれない。【中村泰三】




