<オリックス4-1日本ハム>◇20日◇京セラドーム大阪

 日本ハムに失速気配が漂ってきた。最下位オリックスに連敗する痛恨の「取りこぼし」で、同一カード3連敗を喫した。先発武田勝投手(30)が初回、4連続二塁打を許し、守備の乱れもあり4失点。打線も相性の悪いオリックス先発の金子を攻略できず、同投手には3連敗となった。22日からは好調ロッテ、首位西武、4位追走のソフトバンクとの8連戦。勝負の夏場を前にして、正念場が来た。

 チグハグな悪循環は、止まらなかった。日本ハムに、状況を一変させる救世主は、この日も出現しなかった。先発武田勝の想定外の乱調、守備の乱れで失った流れに、打線も逆らえない。低迷するオリックスに、先行逃げ切りで、うっちゃられた。「(初回は)あっという間やったね。(武田勝は)あとは何とか辛抱できたけれど」。梨田監督も淡々と振り返る、完敗だった。

 開幕から快走した原動力の2人が、序盤でつまずいた。初回1死から、武田勝が4連続二塁打。高めに浮いた変化球を狙い打ちされ、外野の奥深くへと運ばれた。さらに2死二塁から、相川の三ゴロを稲田がタイムリー失策。強い打球とはいえ、正面の当たりをはじき、4点目を献上した。「3点と4点は違う。エラーも効いたね」。指揮官が腕組みして見つめるしかない、速攻に屈した。

 個人のミスはミスだが、カバーできなくなったことが、失速ムードの要因の1つだ。4月下旬に故障するまで武田勝は開幕から無傷の3連勝、稲田は故障者続出の5、6月に名バイプレーヤーとして活躍。不振、離脱選手の穴を埋めてきた。ここ3戦白星がない先発左腕エースは、2回以降は無失点。稲田も5回、先頭打者だった金子誠に続く連続適時二塁打を放った。2人が反撃態勢を作ったが、チーム全体が呼応しなかった。

 オリックス戦は6日に続いて3連敗で、前カード楽天戦も1勝1敗1分け。2カード連続で勝ち越しを逃した。武田勝は「周りが見えない状態が続いている」と苦悩する胸の内を明かした。首位西武と2・5ゲーム差は変わらないが、振り向けば最下位オリックスまでも4・5ゲーム差と「混パ」を演出する主役になっている。21日のオフには、北京五輪代表の稲葉、ダルビッシュと各種記録達成選手のお祝いを兼ねた、選手会主催の食事会を札幌市内で開催。球宴前ラストの8連戦を前に、もう1度、手に手を取り合って、パ3連覇を狙う佳境へ向かう。【高山通史】