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岡田監督執念!逆転呼んだ今季初7人継投

<阪神7-4巨人>◇22日◇甲子園

 6投手がつないだ84球に闘志が込められていた。鮮やかな逆転劇を締めくくったのは阪神藤川球児投手(27)の剛速球だ。3点差をつけた9回に登板。2死一塁で、イキのいい坂本に格の違いを示した。難なく追い込むと、最後は外角高めのボール球で空を切らせる。野手陣との共同作業で勝ち取った白星。ハイタッチもまた格別だった。

 藤川 今日はみんなが力を出した。(精神的には)3点あるから、普通です。これから(北京五輪で)いなくなる。みんなに頑張ってもらわないと。

 今季31セーブ目を挙げた結果よりも、救援陣が総力で巨人打線を「完封」した内容に手応えを感じた。自身は29日のヤクルト戦(神宮)を最後にチームを離れる。留守を預かる仲間たちへの信頼感は増す一方だ。

 一塁側ブルペンは序盤から慌ただしかった。2回までに先発上園が4失点。早々に見切りをつけ、打順が巡った2回裏に代打矢野を送る。そして、直後には阿部をマウンドに上げた。投手心理を察知し、戦況を読む指揮官の眼力もさえた。

 岡田監督 9連戦だけど後ろの投手はそんなに投げていない。上園は(2回)坂本に打たれた二塁打が一番ショックだったんじゃないか。フォークをさばかれて、あれを打たれたら次の回は持たんよ。(阿部が)3回を3者凡退に抑えたから、こっちに流れが来た。

 3回表。阿部は冷静だった。強打者ラミレスをカーブでタイミングを外し、遊ゴロに仕留める。効果的に緩急をつけて2イニング無失点。打線の爆発を呼び込んだ。

 阿部 あそこで僕がズルズル行くと試合が決まってしまう。ああいうところをしっかり抑えないと。(お立ち台は)1年目(03年)以来。緊張しましたね。

 近鉄、オリックスと渡り歩き、阪神に移籍して初めての壇上だった。矢野と江草に両腕を上げられ、記念写真に収まる。まぎれもなく、逆転勝利の「陰のヒーロー」だった。全員でつなぐ。3月28日の開幕戦当日。きずなを示す黄色のリストバンドを投手陣に送ったウィリアムスも8回を3人で料理。最強リリーバー集団の気持ちを代弁した。

 ウィリアムス だんだんベストの状態に近づいている。一番大事な五輪のときにコンディションを持って行きたいと思っているよ。

 必ずや守護神の不在をカバーする。北京五輪期間中の不安を一掃する夜になった。【酒井俊作】

 [2008年7月23日9時58分 紙面から]


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