ソフトバンク王貞治監督(68)が24日、2軍調整中、新垣の先発ローテーション復帰に条件を付けた。不振脱出をかける右腕は25日のウエスタン・リーグ阪神戦(福岡ヤフードーム)に先発。6月8日広島戦以来、47日ぶりの実戦で求めたのはスライダーの完成度、その一点だった。
王監督
もともと1軍にいるべき投手。相手打者が一番嫌がっているのは新垣なんだ。あのスライダーは腕が振れているから、真っすぐに見える。スライダーがOKなら昇格?
そりゃあ、そうですよ。ひじや肩、腰の問題じゃない。
今季の新垣は生命線であるスライダーの制球に苦しみ、6試合未勝利。試合でスライダーを1球も投げないこともあったが、王監督は「糸がこんがらがっている」と、プロ6年目で初となるシーズン2度目の降格を命じた。その際に「18・44メートルの同じ距離じゃなく、20、30メートルでも相手の胸にブーメランのように行くよう、体全体で投げる感覚をつかめ」とアドバイスしていた。25日は「親子ゲーム」のため、新垣の“復帰戦”を視察する。伝家の宝刀が合格ラインに達すれば、即1軍昇格の可能性もありそうだ。
北京五輪では、ここまで9勝の杉内と8勝の和田の2人が抜け、先発ローテのパワーダウンは必至だ。日本代表に3人が選出されたソフトバンクは救済措置として外国人選手の登録枠が1つ増える。首脳陣は助っ人先発投手を最大4人使うことも検討しているが、通算50勝に王手をかけた新垣が眠りから覚めるのを待っている。王監督は「新垣が球宴明けにエース格に?
それはあるよ」と期待を寄せた上で「今は西武と5・5ゲーム差だけど(代表組の)3人が戻ってくるころに3・5ゲーム差くらいなら逆転のチャンスはある」と語った。逆転Vのシナリオには真夏の渚が欠かせない。【押谷謙爾】




