<日本ハム2-3西武>◇27日◇札幌ドーム
日本ハムが西武との首位攻防を1勝2敗と負け越した。2回に13号ソロを打った稲葉篤紀外野手(35)が8回にも同点適時打を放ち、延長戦に持ち込んだが、10回に武田久投手(29)が勝ち越され、力尽きた。打線は拙攻の連続で、終わってみれば2日連続の10残塁。この日、ソフトバンクが勝ったため、5月13日以来の3位に転落した。西武とのゲーム差も5・5に広がり、首位の背中が遠くなってきた。
日本ハムが大ブレーキだ。延長戦とはいえ死闘とは言えず、盛り上がりに欠けた。本拠地に何度、観衆のため息、失望のハーモニーがこだましただろう。2日連続の3併殺&10残塁。三塁側ベンチへ、この日も走者は、肩を落として戻っていくシーンばかりだった。札幌ドーム6連戦を、2勝4敗。首位西武にあっさり連敗し、負け越した。「2つは取らないといけなかった」。ポジティブな梨田監督も、さすがに気落ちしていた。
投打のキーマンが奏でたリズムに、誰も応えられなかった。2回に右臀部(でんぶ)痛を抱えながらも、先発復帰した稲葉が先制ソロ。不振から登録抹消されていたグリンが7回2失点と力投した。1点リードの7回に逆転2ランを浴びて、白星はならなかったが、ストライク、ボールの判定にでさえ、秋村球審に怒声を浴びせかけるほどの気迫は、水の泡になった。
延長10回、1点差の接戦で競り負けて3位へと転落。連日の逆転負けで痛い黒星を喫した。3カード連続の負け越しで、キープしてきた2位を5月13日以来、ソフトバンクに明け渡した。紺田が3三振、高橋が2三振。打線の潤滑油に期待の2人が急停止し、つなぎの攻撃が分断された。西武は5安打ながら、小技も絡め、お株を奪われるような攻撃に屈した。「西武は少ないチャンスをモノにしていたな」。梨田監督は理想と現実のコントラストを、苦い思いで見つめるだけだった。
バント失敗に、走塁ミスなど小さなミスが重なり、大きな1敗になった。28日から球宴前最終カード、ソフトバンクとの直接対決2連戦。グリンの出場選手登録を抹消し、右太もも肉離れで調整していたスレッジを昇格させるカンフル剤を打つ。西武猛追でヒートアップしてきた博多へ、失意の札幌から旅立った。




