シーボル劇的!満弾、広島連夜のサヨナラ
<広島8-4横浜>◇27日◇広島
シーボルがやった! 2試合連続のサヨナラ勝ちだ。広島は横浜を延長で下し2連勝。1-4の8回、アレックスが同点3ランを放ち延長に持ち込むと、10回裏2死満塁から広島シーボル内野手(33)が8号満塁サヨナラ弾を左翼席へ。3時間45分の熱闘に終止符を打った。さあ、前半戦も残り2試合。今日からG倒で締めくくるゾ。
同点の10回2死満塁。シビれる場面でシーボルが打席に入る。横浜6番手山北の初球だった。内角に入ってきた直球をたたいた。大歓声が上がった打球を追いかける。白球はそのまま左翼席に飛び込んだ。ホームインするシーボルをナインが出迎える。「とにかくいい球を強く打とうと思っていた。サヨナラ本塁打自体が人生初だよ」。自身も驚く劇的な一発。チームを救ったヒーローは喜びをゆっくりかみしめていた。
苦しい試合だった。先発大竹は7回まで1失点と力投するが、1-1の8回、村田に痛恨の勝ち越し3ランを浴びた。その瞬間、大竹は悔しさをこらえ切れず、グラブを地面にたたきつけた。スコアボードは1-4。球場全体が静まりかえった。
その裏、前日のサヨナラ劇に続くドラマが始まった。代打赤松が四球を選び、東出の内野安打などで2死一、三塁。打席には前日サヨナラ2ランを放ったアレックス。横浜吉原の抜けた変化球を強振すると打球はレフトポール際へ。値千金の同点3ラン。アレックスは何度も右手でガッツポーズ。球場は異様な雰囲気に包まれた。「体の近くにボールが来たから思い切り振っただけ。飛んだところが分からないくらいだった」。2夜連続のヒーローは興奮気味に話した。そして、この序章が延長10回のドラマに続いていた。
この日、シーボルはスタメン落ち。ベンチでじっと出番を待った。7回、代打で登場したが空振り三振。続く8回は同点に追いついた後、2死一、二塁の場面で回ってきたが右飛に倒れた。「どこで出てもいけるように、集中して準備していた」。2打席凡退の後、その集中力が実になった。
シーボルの家族は現在米国に帰国中。夫人と双子のコール君、キャメロン君には日々電話をかける。「今日は間違いなくこの数試合よりはいい報告ができますね」。そう言った笑顔は、パパの顔に戻っていた。【網 孝広】
[2008年7月28日12時55分 紙面から]
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