<ソフトバンク2-10日本ハム>◇28日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクが「8月戦線」に不安を残す黒星を喫した。先発ローテーション投手のパウエルが、今季最短の4回0/3、9安打4失点KO。「初っぱなに3点取られたからね。制球が悪かったな。投手は立ち上がりが不安だけど」。初回にいきなり3失点というパウエルの乱調ぶりに、王監督の声のトーンも低かった。
初回は1死二塁から3連打で3失点、3回も無死から3連打、と打たれだすと歯止めがきかない。これで9試合に登板し、1勝5敗、防御率4・94。今季は8回以上投げた試合はない一方で、5月1日の西武戦以降は8安打以上、打たれ続けている。「安打を打たれすぎて失点し、結果的にチームの士気を下げてしまった。日本ハムと順位を競り合っているのに、勝てなかったのは残念」とパウエルは投球内容を反省した。
8月の「五輪ローテーション」に暗い影を落とした。8月は北京五輪で先発陣から杉内、和田が抜ける。残る先発投手は大隣、ホールトン、パウエル。これに2軍調整中の新垣、ガトームソン、高卒ルーキー岩崎らを加え、五輪期間を乗り切る見込みだが、計算済みのパウエルがこの調子では何とも心細い。「本当に、なかなかねえ。まあ、でもいいばかりでなく、良かったり悪かったり。今日悪ければ、次また頑張ればいい」と、王監督も現状ではパウエルの奮起に期待するしかない。
連勝は3でストップし、わずか1日で3位に転落した。7月の月間成績はこれで11勝11敗。「明日、勝てば勝ち越しか。何とかね」。王監督はそう言って監督車に乗り込んだ。29日が球宴前の最終戦。背中の張りで登板回避した杉内の代役には陽を抜てきし、総力戦の態勢を敷く。7月の月間勝ち越しを決め、2位ターンで8月戦線に弾みを付けたい。【中村泰三】




