<阪神3-4広島>◇7日◇京セラドーム大阪

 阪神が広島に逆転負けし今季初の4連敗を喫した。同一カード3連敗も今季初。勝利へのシナリオが崩れてきたが、岡田監督は淡々とした表情を崩さなかった。「次に(東京)ドームで切り替えるしかない。今日1つ勝てば気持ちよく行けたけど、現状では点を取れないし仕方ないよ。リフレッシュして何とかな」。

 3回に1点先制を許すが、その裏には鳥谷の逆転2ラン、金本の2者連続ソロで3点を奪い逆転する。しかし、先発の下柳が7回に崩れ3失点。再度試合をひっくり返されると、もう反撃する力は残っていなかった。

 打線では好調だった関本が疲労性の腰痛でベンチをはずれたことも痛かった。しかし、8日から4日間、五輪強化試合で試合がない。ナインにとって心身の回復を図るいい期間になるはずだ。関本だけでなく、6日の広島戦で3失点して投球フォームの修正に励む新加入のリーソップら救援陣にとっても。

 「野手も投手も、残っている者でやらないとしょうがないやん」と岡田監督は言う。この日、巨人が勝ち、2位チームに7月上旬以来となる8ゲーム差に迫られても浮足立つわけにはいなかい。リフレッシュ休暇を生かし、巻き返しを図る。【酒井俊作】