<阪神3-4広島>◇7日◇京セラドーム大阪

 勝利へのシナリオが崩れても、阪神の岡田監督は淡々とした表情を崩さなかった。今季初の4連敗を喫したが前向きだった。

 「次に(東京)ドームで切り替えるしかない。今日1つ勝てば気持ちよく(東京)ドームに行けるけど、現状では点を取れないし、仕方ないよ。リフレッシュして、何とかな」

 8日、9日に日本代表の強化試合が行われるなど、北京五輪モードに入り、公式戦を中断する。手負いの虎が次にプレーするのは12日巨人戦(東京ドーム)だ。立て直しを図るためにも「恵みの4日間」をフルに生かすつもりだ。

 首位を独走してきたナインにとっては心身の回復を図る期間になる。この日、疲労性腰痛のためリタイアした関本、前日6日の広島戦で3失点して投球フォームの修正に励む新加入のリーソップ…。各自が調整にベストを尽くし、見つめ直すことが、巻き返しへの第1歩だ。

 「野手も投手も、残っている者でやらないとしょうがないやん」。この日、巨人が勝ち、2位チームに7月上旬以来となる8ゲーム差に迫られた。それでも、浮足立たない。リフレッシュ休暇を生かし、巻き返しを図る。【酒井俊作】