来日初黒星を喫した新助っ人に早くも“メス”が入った。阪神クリス・リーソップ投手(25)が9日、鳴尾浜で行われた指名練習でブルペン入り。約1時間に渡って久保、中西両投手コーチから投球フォームの指導を受け、異例の77球を投げ込んだ。藤川、久保田が不在の中、当面は助っ人3人によるJRAリレーで乗り切るための措置。“早期治療”で立ち直りを図る。
外国人選手としては異例とも言える真夏の投げ込みだ。扉が閉められ、暑さのこもる鳴尾浜のブルペン。通訳を通じ、身ぶり手ぶりで投球フォームを指導する久保、中西両コーチの前で、リーソップは1球1球丁寧に投げ込んだ。その数77球。約1時間に渡る初の密着指導で、全身汗だくになった。
「特別なことはしていないけど、修正点を少し直していたら長くなったんだ」。修正ポイントは、直球を投げる際の腕の振りだ。155キロを越す剛速球でも、打者にとらえられては意味がない。付きっきりで指導した中西投手コーチは「(腕が)横振りになっていたから、上からたたけるように言った。こないだは左足もスライドしていたし、シュート回転していたからね。だいぶ良くなった。あとはインサイドをどう強く放れるかだと思う」と明かした。
リーソップは来日3試合目となった前回6日の広島戦では、シーボルに決勝本塁打を浴びるなど、2回を投げ被安打4、失点3で初黒星を喫した。その原因となったのが、シュート回転していた直球だった。同じ失敗はさせたくない。五輪で不在の藤川、不調で2軍降格している久保田と、頼れる2人を欠いた中で戦っていくためには、リーソップ再生は急務だ。
7月に来日したばかりとはいえ、シーズン中のこの時期に助っ人が80球近い投げ込みをするのは異例だ。ベテランのウィリアムスには休日が与えられ、ボーグルソン、アッチソンもブルペン入りせず軽めのメニューで練習を終える中、リーソップは嫌な顔ひとつ見せず、中継ぎ投手陣の中でも最後までグラウンドで体を動かした。
「調子はいいし、すべてうまくいったよ」。シーズン途中の合流でも、目指す目標は変わらない。「JFK」に代わる「JRA」の一角として、リベンジを果たす構えだ。【福岡吉央】



