<オリックス6-0ロッテ>◇10日◇スカイマーク

 オリックス山本が今季2度目の完封でチームトップタイの8勝目を挙げた。内野ゴロ14個の打たせて取る投球でロッテ打線を4安打に封じた。2度目の無四球のおまけもつけチームを4位に浮上させた。「今日からの11連戦がクライマックスシリーズに行けるかどうかのヤマ。気持ちで投げました」。

 ベンチの清原から勇気をもらった。「ものすごく声を出してるんです。戦う姿勢が全面に出てる」。弱気になっても自信を持って内角をつけた。

 初出場した球宴では、同じ技巧派左腕の阪神下柳からヒントをもらった。「参考どころじゃない。コピーするぐらい勉強させてもらってます」。丹念にコーナーを突き、バットの芯を外す投球術を何度もDVDで研究。快投につなげた。

 大石監督も「今日は何と言っても省吾」と絶賛。だが山本は満足していない。「何年も負け続け、勝ちに飢えてる。2ケタ勝ってもっと上を目指したい」。まずは2・5差に迫った3位を奪いに行く。【松井清員】