7日に疲労性腰痛を訴え、別メニューで調整を続けてきた阪神関本賢太郎内野手(29)が11日、甲子園の新室内練習場で行われたチーム練習に合流した。12日の巨人戦(東京ドーム)でスタメン復帰する。

 攻守にわたるユーティリティープレーヤーとして、存在感を発揮してきた関本が、わずか1試合の欠場でグラウンドに戻ってくる。この日は、ほかのナインとともに、キャッチボールやノック、ダッシュなどのメニューを順調に消化。フリー打撃では、持ち味のシェアなバッティングで、ライナー性の当たりを飛ばした。スイング後は、一塁に走る動きも取り入れ、腰の状態を確認。「まあ大丈夫。フルスイングです。頑張ります」と、早期回復をアピールした。左ひざ痛で戦列を離れていた林も復帰することから、7番三塁でのスタメンが濃厚だ。

 常川チーフトレーナーは「きょうは全体練習をすべてこなせました。一安心です」。ダッシュを見守っていた続木トレーニングコーチも「心配することじゃない。無理だけさせないように」とGOサインを出した。首脳陣の1人は「数試合は今の(万全ではない)状態でやっていかなければいけないだろうけど、この時期にベストな選手はいない。あとは試合の中でどうやっていくか」と話しており、五輪組が欠ける中、複数の役割をこなせる貴重な存在として、期待がかかる。【福岡吉央】