<オリックス5-8ロッテ>◇12日◇京セラドーム大阪

 オリックス清原和博内野手(40)がもう少しで本塁打という復帰後初の長打を放った。9回に代打で登場し、ロッテ荻野の140キロ速球を左中間フェンス直撃の二塁打。あとわずか1メートル上ならフェンスオーバーの打球で、手術した左ひざを必死に前へ進め二塁まで走った。

 代走を送られ戻った一塁側ベンチではハイタッチの嵐だった。長打は06年9月2日のロッテ戦で本塁打を放って以来。試合後は敗戦に厳しい表情でロッカーへ引き揚げたが、復帰してから6試合すべて代打で5打数2安打1四球。大石監督は「行ったかな、と思ったけど、その後の走塁がヒヤヒヤしました。出したときに安打、四球と出塁率も高いし、使ってもいいと思わせてくれている」と目を細めた。今月18日には41歳になるが、通算526号の復活アーチへ期待を抱かせる打球だった。