<西武8-4日本ハム>◇12日◇西武ドーム

 首位の背中が遠のいていく…。日本ハムが西武に今季2度目の3タテを食らい、3位に転落した。7回に勝ち越し、逃げ切り態勢に入ったが、8回にセットアッパー武田久がプロ入りワーストとなる悪夢の5失点で逆転された。早くも西武戦の今季負け越しが決まり、自力Vも消滅。首位とは今季最大の7ゲーム差に広がり、パ・リーグ3連覇への道が険しくなってきた。

 “方程式”が強力打線の前に崩壊した。勝利目前の8回、武田久が2点のリードを追いつかれると、さらに1死一、二塁から、江藤の打球は無情にも左翼フェンスを大きく越えていった。7月27日以来の3位転落。首位西武とのゲーム差は今季最大の7に広がった。梨田監督は「まさか久が5点取られるとは思わなかった。7ゲーム差?

 もうしんどいと言っていい。これでまだいけると言っていたら変だと思われるでしょ」。絶体絶命のがけっぷちに立ったことを認めた。

 チーム状況を表しているかのような無残な逆転負けだった。小谷野の2本の適時打で1度は試合をひっくり返しながら、一発攻勢にあっけなく屈した。この3連戦で計7被弾。破壊力をまざまざと見せつけられた。指揮官は「長打力の差がはっきり出ている」と厳しい表情で振り返った。

 鬼門の西武ドームは黒星が7つ並んだ。今季は8戦7敗1分けと勝ちがなく、同一カード3連敗も5月5~7日の西武戦(西武ドーム)以来。直接対決でいいようにやられている。

 西武戦の負け越しが決まり、シーズン40試合を残して自力Vが消滅した。梨田監督は「負ければ当然そうなる。首位のチームの西武ドームで勝てていないんだからね。またイチからやるしかない」。リードオフマン森本も「大事な3連戦で3連敗した悔しさを次にぶつけていかないと」と前を向いた。13日からは先月15日以来約1カ月の札幌ドーム(オリックス戦)。仕切り直すにはちょうどいい。【本間翼】