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M再点灯どころか、虎真っ暗5連敗

<巨人7-0阪神>◇12日◇東京ドーム

 谷本が金メダルを獲得した同時刻、阪神は悲劇だった。0-2の7回裏、2番手渡辺亮投手(26)が先頭打者への四球から崩れ江草仁貴投手(27)阿部健太投手(23)も打ち込まれ、試合を決定づける5点を奪われた。打線もチャンスで決定打を欠き、完封負け。試合前の練習中、東京ドームの照明が落ちるハプニングに見舞われたが、同じく暗~いゲームで巨人に敗れ5連敗となった。ゲーム差はまだ「7」。ここが踏ん張りどころだぞ!

 最近、見慣れた光景になってしまった。スコアボードの7回裏に決定的な5点が刻まれる。5連敗を確定させる中継ぎ陣の崩壊を、岡田監督は声を荒らげるでもなく淡々と振り返った。

 「先頭の四球やん。7番からの打順でな。打者はフリーで塁に行けるわけやから楽やわな。それも追い込んでいたのを2-3にしてしまってな」

 悪夢のイニングに3人目の投手となった阿部が4番ラミレスに3ランを浴びて、望みは絶たれた。5点を失った長い長い防戦タイムは、2番手渡辺が最初に与えた四球が始まりだった。

 7番鶴岡への四球から、下位打線に1死二、三塁の好機を築かれた。たまらずスイッチした江草が鈴木尚を三振に抑えたが、木村拓に左翼線に2点適時打を喫した。2点差を必死に追い上げていたクロスゲームが、一気に暗転した。

 5連敗の2戦目となる5日広島戦で久保田が4失点したのも、7回の悲劇だった。四球、死球で自滅しての大量失点で、2軍降格を命じられた。

 「このところ、後ろの投手が打たれるのははっきりしているやん。同じようなことを繰り返している。見ているはずなのに」

 原因が明確な負の連鎖。5日ぶりのゲームで仕切り直したい東京ドームで、試合前から不吉なアクシデントに見舞われていた。桜井のフリー打撃中、場内の照明がいっせいに消灯。真っ暗闇の異様な空間に、グラウンドやベンチ裏にいたナイン、すでにスタンドに陣取っていた観客のどよめき、悲鳴がこだました。

 同ドームによれば、午後5時6分にグラウンドと1階コンコース、三塁側の一部照明が停電。9分から復旧したが、完全に明るさを取り戻すまで20分近くを要した。「漏電ブレーカーが何らかの原因で作動した。点検の結果、漏電はなかったですが」(ドーム関係者)。桜井は暗がりでティー打撃を続けていたが、練習はやむなく休止。広沢コーチが巨人ベンチに近づき「嫌がらせじゃないの」とジョーク交じりにひとくさりした。プレーボールは予定通りにかかったが、原因不明の停電騒ぎが、トラの停滞ムードに拍車をかけた。

 今季8度目の完封負けも重なる大敗で、連敗を抜けられず。一時は13ゲーム差をつけた巨人に7差まで迫られた。ドームの照明は復旧したが、勝てば再点灯していた優勝マジックは消えたまま。勝ちパターンだった中継ぎ陣の漏電が止まらなければ、V奪回へのスパートが切れない。【町田達彦】

 [2008年8月13日9時27分 紙面から]


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