<日本ハム0-2オリックス>◇14日◇札幌ドーム

 札幌ドームに響いたのは、最後までため息だった。日本ハムは延長11回裏の2死一、三塁も生かせず、ゲームセット。7度目の得点圏の走者も実らなかった。今季2度目の5連敗で、5月13日以来ついに貯金はゼロ。梨田監督は「ミスはあるがそれを誰かがカバーしないと。つながってこないね」と寂しそうに話した。

 延長11回に武田久が2戦連続のリリーフ失敗となったが、拙攻続きの打線が元凶だった。象徴的なシーンは7回だった。無死一、二塁で稲田の送りバントが捕邪飛となり、二塁走者糸井が飛び出して最悪の併殺。中島打撃コーチは「うちの野球をきっちりやれないとこういう結果になる」と渋い表情だった。

 バントは得意なはずの稲田が2度走者を送れないなど、結局11残塁。今季9度目の完封負けも必然的だった。リーグ最少得点でも勝利を重ねてきたのは、犠打や走塁などの「仕事」を確実にこなす「つなぎ野球」だったが、負の連鎖反応で持ち味が消滅。対オリックスも5連敗となった。

 梨田監督は「ファンの応援が温かくて、どうしてもという思いで逆に硬くなっているのかな。でもプロだからね」と奮起を促した。4位以下に1・5ゲーム差と迫られ「このままだと本当に落ちそうなんで何か手を打たないと」(中島打撃コーチ)と危機感を募らせた。

 11連戦中を考慮し、試合前練習を20分繰り下げて開始した一戦だったが、93日ぶりに貯金がなくなった。平野打撃コーチは「こんだけ負けても5割。再出発します」。泥沼化しつつある今、前向きな思考が最も必要かもしれない。【村上秀明】