<ロッテ0-2楽天>◇16日◇千葉マリン

 楽天岩隈久志投手(27)が8回3安打無失点の好投で、自己最多の16勝目を挙げた。今季初の中5日の先発にも疲れは見せず、自己最多タイとなる毎回の12三振も奪った。まさにエースの投球で、チームに6月29日以来となる連勝をもたらした。

 疲労にも負けなかった。「ちょっと前回投げた腰の張りが残ってましたけど、全然平気でした」。コマ不足の先発陣を救うための中5日。7回を終え今季の交代のメドとしてきた100球を超えたが、8回も続投し123球をしっかり投げきった。野村監督も「彼を信頼して任せるしかないからな。これぞエース?

 そうそう」と表情も穏やかだった。これで20勝まで、あと4勝だ。「チームがプレーオフに行ける可能性もあるし、投げる試合は全部勝つつもりでいきます」。残り登板機会は6試合程度だが、大台は十分に届く。【小松正明】