<阪神1-5横浜>◇17日◇京セラドーム大阪

 阪神の頼みは「JA」だ。最下位横浜に3連敗を食らう重苦しいムードの中でも“助っ投”コンビは崩れなかった。5点ビハインドの7回。まずはアッチソンの登場だ。「どんな場面でも行くよ。0点に抑えるだけさ」。直前の6回に久保田が1失点。味方の反撃を信じ、テンポよくボールを投げ込んだ。

 簡単に2死を奪ってから7番相川に死球。15日の同カード初戦で林、金本に厳しい内角攻めをした相手にコーナーを突きすぎ、8番藤田にも中前打を浴びた。それでも冷静沈着。9番吉見を投ゴロに片付けた。続投した8回も2安打1盗塁を許しながら、要所を締めて追加点を与えなかった。

 6日に1軍昇格。先発から中継ぎに配置転換されてから、4試合7イニングを無失点と安定感は抜群。この日までノーヒット投球を続け、来日初の連投も無難にこなした。「連投は大丈夫。感じも良い」と納得した。

 左腕ウィリアムスは4点を追う9回に登板。先頭から2者連続で空振り三振を奪った。決め球はスライダー。「自分でもよくキレていると思ったよ」と自画自賛。無安打無失点で1イニングを終えた。チーム状態が悪く、中3日での登板だ。

 調整登板の意味合いもあり「自分の投げる場面じゃなかったかもしれないけど、早く投げたかった。勝っている場面で投げられたらと思っていたんだけどね」。ウィリアムスは自身よりも、チーム状態を気にかけた。五輪中の守護神として期待される左腕の調子は上々。AからJへ。勝利の方程式の過程で、2人の出番を増やしたい。【佐井陽介】