トラはお忙しいのがお好き!?

 阪神岡田彰布監督(50)は24日ヤクルト戦(神宮)からの8連戦で、優勝へのラストスパートに自信をみせた。「まず8連戦からやな。これからは連戦ばかり。試合が多い方がいいからな、うちは」。北京五輪期間の変則日程が終わり、9月までの過密スケジュールが追い風になると分析した。

 指揮官は力をみなぎらせて、東京行きの新幹線に乗り込んだ。豊富な中継ぎ陣や代打陣をつぎ込むのが勝ちパターンだけに、試合間隔が開くと調整が難しくなる。現に、最長で5連戦しかなかったこの五輪期間は5勝8敗と負け越した。8月を前に南球団社長と岡田監督は「日程が開いているのはどうも分が悪い」と予測していたが、広島と横浜に3連戦3連敗を喫するなど、恐れていた通りになってしまった。

 ただ、やまない雨はない。ペースダウンした反動で、最終戦までは連戦がびっしり。きょうから8連戦、6連戦、9連戦、7連戦がそれぞれ1日の休みを挟むだけで詰まっている。「五輪組は(26日)甲子園から。そこでメンバーがそろうからな」と、北京を戦い終えた藤川、矢野、新井も加わって、V奪回のゴールへ突っ走る。【町田達彦】