<ソフトバンク2-3オリックス>◇27日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクが16日ぶりに3位に転落した。同点で迎えた9回。守護神馬原が今季10試合目で、初失点初黒星を喫した。1死から連打を浴び、一、三塁のピンチを招いた。三塁走者はカブレラ。「走者の動きがね。カブレラだったし。ちょっとバッテリーが走者を見てれば…。どうしても(両手を狭めて)こうなっちゃうから」と王監督。カウント1―2。攻撃側が策を仕掛けやすいカウントで、相手ベンチをけん制する余裕がバッテリーにはなかった。途中出場の小瀬に決勝スクイズを決められた。
4回の先制点もバッテリーのスキを突かれた。2死一、三塁から一塁走者が二盗を企画。捕手の高谷が二塁に送球した。直後に三塁走者も本塁にスタートを切っていた。一塁走者はあえて一、二塁間に止まり、その間に三塁走者は生還。「重盗も簡単に点をやり過ぎたな」と王監督も振り返った。プロ2年目捕手、高谷の「若さ」を序盤と終盤で、オリックスベンチに見事に利用された。
オリックスが巧みに得点を奪ったのとは対照的に、打線は小久保の2ランによる2点のみで、10残塁を記録した。「これだけ点の取り方が下手じゃ勝てんわな。外飛でもいいケースで、まあ…」と王監督の言葉も途切れた。オリックス先発は今季1勝4敗、打率2割3分6厘に抑えられていた小松だった。2回に1死満塁、3回にも2死一、二塁の好機をつかんだが無得点。小松は5回で126球も要する状態だったが、KOできなかった。
これで4位オリックスに1・5ゲーム差まで詰め寄られた。「今日は大隣はかわいそうだったな。馬原もあの形(1死一、三塁)になったらしょうがない。また、明日」と王監督は気持ちを切り替えた。さらに1点の重みが増す9月戦線、そしてクライマックスシリーズに向け、不安を残す1敗だった。【中村泰三】



