<ロッテ3-0日本ハム>◇28日◇千葉マリン
ロッテ清水が珍しくマウンド上で何度もグラブをたたき、小さく拳を握った。4月25日のソフトバンク戦以来2度目の完封で、2年ぶり6度目の2ケタ10勝をマークした。7回2死まで無安打無得点、最後は2安打完封と今季一番の内容で節目を飾った。
「実はノーヒットノーランを狙っていたんですよね。5回から『やってやろう』と思っていた。でも、こんなもんですよね」と、お立ち台で笑いを誘った。7回2死から小谷野に中前打を許し、大記録を逃したが集中力は切れなかった。9回1死一、二塁のピンチでは、稲葉、小谷野をオール直球で攻め続け、最後の力を振り絞った。
立ち上がりから丹念にコースをついた。初回、工藤、田中賢をいずれも際どい内角直球で見逃し三振。奪った5三振のうち4個は直球で見逃しだ。「(ホーム)ベースに乗せなくても審判がストライクを取ってくれるような切れのあるボールを投げられた」と胸を張った。5回以降はストライクゾーンで勝負して球数を減らす自在の投球で127球でまとめ上げた。
昨年は6勝10敗と不振にあえぎ、今年1月には愛妻が急逝する不幸にも見舞われた。「いろいろなことがありながらも、いい姿をチームメートやファンに見せられてうれしい」とエース復活を印象づけた。【鳥谷越直子】



