<ソフトバンク3-2オリックス>◇28日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクの代打攻勢のトリを務めたのは、やはりこの男だった。ベテラン本間満内野手(36)が決勝打を放った。8回だ。1死一塁から代打高谷が見逃し三振。直後に代打吉川が右二塁打でチャンスを広げ、1番本多が1点差に迫る適時打を放った。迎えた2死一、三塁。「フルカウントだったし、四球でまっちゃん(松中)につないでもいいかな、と。でも打っちゃいましたね」。左翼線を破る2点左適時打に、本間はそうおどけた。

 今季は開幕2戦目でも延長11回に代打サヨナラ打を放った。「代打は難しいけど、それを言い訳にはできない。打たないと使ってもらえないわけですから」。プロ14年目。1打席、1スイングの限られたチャンスを幾度となく経験してきた。「開き直りじゃないけど、思い切って行けば結果は出る。いい意味でそう割り切ってやってます」。若手にはない経験値が、王監督の信頼に結び付く。

 6月に右ひじ痛で戦列を離れ、球宴明けに1軍復帰を果たした。「戻ってきてからチームの勝利に貢献できてませんでしたから。安心しました。やっと貢献できましたから」。27日にはかつての代打男、巨人大道が代打本塁打の現役トップに立った。「さすがは大道さん。負けてられませんね」。元祖に負けられないプライドも芽生えてきた。【中村泰三】