黄金時代よ、よみがえれ!

 広島カープが今月23日、24日、25日に広島市民球場で行われる巨人戦で復刻版ユニホームを着用する。77年から12年間採用されたもので、リーグ優勝4度、日本一3度の「黄金期」を象徴するデザイン。同球場のラストイヤー企画の一部として、ファンの目に当時の感動を届ける。

 栗原と大竹が照れくさそうな顔で現れた瞬間、会見場からどよめきが起きた。今ではめずらしいアイボリーの下地に紺と赤が映えるスタイル。オールドファンだけでなく、当時を知らない子どもたちの目にも新鮮に映りそうだ。

 栗原は「歴史のあるユニホーム。ビデオでしか見たことがないけど、広島市民球場の最後の年にこのユニホームを着られてうれしいです。ファンの皆さんに歴史を感じてもらいながら、僕らはいい試合をしたい」とポーズを決めた。

 大竹は「かっこいいです。想像だけですが(このユニホームには)強いイメージがあります。ファンの方にぜひ盛り上がってもらいたい。僕も頑張ります」と笑顔で話した。

 以前から球団内で検討されていたプランだった。8月中旬、広島市で選手・スタッフが行った決起集会で主力選手から「ぜひ着たい」と声があがり、実現に至った。すぐに選手個々の採寸に入った。

 実施される3日間はクライマックスシリーズ争い佳境。相手は巨人だ。山本浩二、衣笠祥雄らが躍動した黄金時代のユニホームを着て、当時の勇姿を再現できるか-。【柏原誠】