腰の疲労骨折でリハビリを続けている阪神新井貴浩内野手(31)が、甲子園の新室内練習場で練習を再開していたことが18日、分かった。石原チーフトレーナー補佐が「キャッチボールやジョギングは再開しています」と明かした。

 早期復帰への大きなステップアップだ。新井は8月25日に「第5腰椎(ようつい)疲労骨折」と診断され、同27日からリハビリを開始。これまでは連日、電気治療やマッサージ、流水プール歩行などリハビリメニューに専念してきた。だがここにきて、腰が順調な回復をみせていることから、リハビリメニューと平行し、室内でのメニューも取り入れられることとなった。

 伊藤雅トレーナーも「やれることは日に日に増えてきています。意欲も薄れることなくやっています」と話しており、新井は腕など、腰への負担が少ない部分のウエートトレーニングもすでに再開。全力でのダッシュや遠投、打撃など、腰に負担の大きい動作にはまだ至ってはいないが、体を動かせる段階まで進んだことは、復帰に向けての大きな一歩だ。

 9月中の復帰が実現すれば、佳境を迎える優勝争いに加わり、ユニホーム姿で胴上げに参加できる可能性も増す。現在2位巨人とのゲーム差は3。きょうからの直接対決次第では、優勝争いが最終戦にまでもつれ込む可能性もあるだけに、新井の順調な回復は、チームにとってもうれしい知らせとなった。