<オリックス6-1日本ハム>◇20日◇京セラドーム大阪
日本ハムの3連覇の夢が断たれた。2位オリックスとの直接対決は、先発グリンが2回につかまり、4連打を浴びて6失点。序盤の大量失点が重くのしかかり、1-6で大敗した。梨田昌孝監督(55)の古巣近鉄時代の本拠、京セラドーム大阪で、かろうじてつないでいたパ・リーグ優勝の可能性が消滅。4連敗で4位に転落するとともに、オリックスとは4ゲーム差に開き、CS札幌開催が遠ざかった。
一時代の節目を迎えた。パ・リーグ3連覇の夢は、はかなく散った。2年間、破竹の勢いで走ってきたがこの夜、歩みを止めることになった。就任1年目。青い目の青年監督から、バトンを渡された経験豊富な指揮官は静かに「終戦」の現実を受け止めた。
梨田監督
これだけ負ければね…、そういう可能性がなくなる。
西武の独走が続いた今季。現実的にこれまでも厳しかったが、数字上の可能性が完全に消滅した。
何の巡り合わせか。かつての古巣が合併されたオリックスが相手。そして思い入れのある京セラドーム大阪。しかし「野球のふるさとがなくなった」が、監督就任の理由の1つだった。近鉄以外のユニホームを着て、新たな挑戦で旅立つことを決めた大阪で、運命の日を迎えた。
何もできないまま、少しずつ違和感がなくなってきた三塁側ベンチで立ち続けた。2回にグリンがボークを引き金に2死から6失点。「6点は想像がつかない。2、3点なら返せたかもしれない」。序盤の大量失点で大味の野球に終始せざる得ない展開。10安打も9残塁、2併殺の拙攻。2回から4イニング連続など5度、イニングの先頭打者が出塁した。だがタクトも振るえず、腕組みをほとんどほどくことはなかった。
残り8試合。CS突破で日本一奪回のチャンスだけは残った。「可能性がある限り、最後まで1試合1試合やっていく」。一番、意識してもおかしくなかった2位のライバルに完敗。同カード7年ぶりの負け越しが決まった。4ゲーム差に離され、8日以来のBクラス転落。2位でのCS本拠地開催はきわめて厳しく、3年連続のAクラス死守も危機的な状況だ。
コーチもほぼ一新された新体制で、ここ2年間、進撃を続けたチームを操縦。そんな困難と、梨田監督は真っ正面から向き合ってきた。最後の最後で、絶対に乗り越えなければいけない低いハードルが、目の前にある。【高山通史】




