<ソフトバンク0-9日本ハム>◇22日◇福岡ヤフードーム
日本ハムのエース・ダルビッシュ有投手(22)が22日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で8回を2安打無失点、10奪三振の快投を演じ、2年連続の15勝目を挙げた。3試合連続の2ケタ奪三振は球団初。また2年連続の15勝は95、96年のグロス以来となった。2位オリックス、4位ロッテと激しいクライマックスシリーズ進出争いを展開する中、エースがチームを3位へ再浮上させた。
ダルビッシュが、150キロ台の速球を連発する快投で3位へ押し上げた。完封ペースの8回108球でマウンドを降りたが、152キロを最速に、150キロ台の直球は28球。そこに100キロ台のカーブを交え、決め球にフォークも使った。三塁を踏ませず2回以外はすべて3人で抑え、「ゲームメークを最優先にやってきたけれど、勝ちの中でも圧倒的な力を見せた方がチームが乗りますから」と淡々と振り返った。
21日に連敗を4で止め、勢いに乗れるかどうかの大事な試合だった。流れを引き寄せるため、パワー勝負でねじ伏せた。5回2死からは圧巻の6者連続三振。「あれだけの打者が当てにきていたら、なかなか三振は取れない」。7人目の松中には9球粘られ、方向転換。137キロのフォークで左飛に仕留めた。「狙って取れて良かった」と4併殺でテンポよく守りの時間を縮め、攻撃のリズムもつくった。
勝負の9月に4戦4勝で昨季に並んで自身最多タイの15勝目だ。球団で2年連続で15勝以上はグロス以来だが、外国人投手以外では87年から3年連続の西崎幸広以来だ。「スピードを出そうと思えば、いつでも出せる」。状況を判断し三振を奪えば、凡打させてテンポも上げられる。そんな投球術が、2年連続の安定感の源だ。
この日、防御率のタイトル争いをする楽天岩隈が20勝に到達。北京五輪期間の離脱がなければ可能性は少なからずあったが、「それは無理ッすね。実力だけではなく運もあるから」。応援にきたサエコ夫人と最愛の長男と軽快な足取りで球場を後にした。「(記録、個人タイトル等)どうでもいい。今はチームのことだけしか考えていない」。優勝は厳しい状況だが、CS争いのサバイバルレースのゴールへ導く。【高山通史】



