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王さん「終身GM」新人発掘の全国行脚も

 今季限りでの辞任を発表したソフトバンク王貞治監督(68)が、来季から「終身GM」に就任する。王監督は25日、東京・汐留のソフトバンク本社で孫正義オーナー(51)と会談し、辞任の意向を正式に伝えた。来季以降も球団の全面的支援を明言していたが、チーム再建のご意見番だけでなく、新人発掘の全国行脚、海外での新外国人調査など本格的なGM業に取り組む意向を示した。孫オーナーからは「体調が戻ればもう1度、ユニホームを着てほしい」と将来的な現場復帰も懇願された。

 「永久監督」の次は「終身GM」だった。来季以降、王監督がGM業を本格化させる。有望選手の発掘、チーム再建のためなら、下町の少年野球大会から米大リーグまで飛んで行く。

 王監督 今までは監督の制約があったが、今回は自由な時間をいただく。若い人の野球を見て、日本中、いい選手がいると聞けば、自分の目で見てみたい。時にはアメリカなんかにも行かせていただいてね。

 昼食を交えた約2時間の会談で、勇退後、日本球界のため、球団のために何ができるか、孫オーナーと語り合った。王監督はソフトバンク監督であると同時に球団の副社長兼GMでもある。王監督の今後について孫オーナーは「正式な役職は今後、相談しますが、ファンのため、選手のためにできることをやっていただきたい。チャンピオンフラッグを取る大願を果たせていない。ぜひぜひ終身、ホークスを引っ張っていただきたい」と、終身雇用の形で球団運営に携わってもらう意向を示した。

 王監督の活動は球団にとどまらない。来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアドバイザー役を日本プロ野球機構から要請されているが、承諾の大前提には、孫オーナーの了解があった。「監督というのは元気で先頭に立って引っ張っていかないと。できる範囲のサポートはしていきたいし、意見を求められれば言う」。孫オーナーのお墨付きもあるだけに、選手の人選を含めたアドバイザー就任にはあらためて前向きな姿勢を見せた。

 孫オーナーはもう1つの“構想”も披露した。「願わくば、監督の体調が万全に戻れば、もう1度、ユニホームを着ていただきたい強い思いはありますけど、それはそれとして」。将来的な現場復帰を期待したが、このコメントには王監督も隣で苦笑いを浮かべるしかなかった。

 10月7日の公式戦全日程終了後、当面は静養に入るつもりだ。「温泉なんかも結局、唐津に行っただけ。湯布院も黒川も行ってないし、呼子に行ってイカも食べてないな。イカが食べにくい体になったけど」。エネルギーを充電した来季、背広姿の「王GM」が日本全国を飛び回っているかもしれない。【中村泰三】

 [2008年9月26日11時16分 紙面から]


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