<日本ハム2-1ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

 日本ハムはエースのダルビッシュ有投手(22)が1失点完投で、自己最多の16勝目。4試合連続2ケタの12奪三振でチームを再び3位に浮上させた。

 クールなダルビッシュが鬼の形相で「しゃ~」と勝者の雄たけびをあげた。お立ち台では「試合前から勝てるもんだ、と思って調整した」と自信満々に言い放った。「プレッシャーのかかった試合で勝つのが、僕の仕事」。負ければ3位争いから脱落する土壇場で踏ん張って、創意工夫の自己最多16勝目を挙げた。

 7回に橋本に同点二塁打を浴び、なお2死二、三塁で大松をカウント2-0から見逃しの三振に仕留めた。3球速球勝負の後の123キロのカーブだった。「僕の性格なら最後も真っすぐと思っていたはずだし、まったく合っていなかったね」とニヤリだ。

 4回には無走者の場面で早川にはクイックで投げた。投球前にバレンタイン監督に2段モーションを指摘され、「バレンタイン監督がベンチでうるさかったので」。相手ベンチをけん制するクイックだったが、結果的にセフティーバントが簡単な投ゴロと打者も幻惑した。

 最後の里崎から奪った三振で12個目。球団初で、パでは5人目の4戦連続2ケタ奪三振だ。球団では40年ぶりの2年連続200奪三振の快挙もやってのけた。記録に無関心だが、この日ばかりは「200個目は分かっていました」と素直に振り返った。

 5回に折れたバットが右太ももに直撃したが、ケロリ。防御率も楽天岩隈を抜き1・90でトップに立った。CS進出へ負けられない最終戦の10月1日楽天戦はブルペン待機の方針。エースは「中継ぎで投げたいと思います」と宣言した。【村上秀明】