初戦必勝はエースに任せた。日本ハムは、クライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(11日開幕、京セラドーム大阪)の初戦にダルビッシュ有投手(22)を先発起用する。梨田監督が、仙台から東京への移動日だった2日「(コーチ陣と)まだ相談してないけど、当然、初戦は行くやろうな」と明言した。

 短期決戦だからこそ“開幕”はエース以外に考えられなかった。3戦して2つ先に勝てば西武と激突する第2ステージ進出が決定する。指揮官も「1つ勝ったらリーチやもんな」と初戦を最重要視。青写真では、第1ステージ初戦の登板なら、第2ステージを含め計3試合の先発登板が可能になる。

 ダルビッシュもCSモードに突入した。この日、受賞した月間MVPの会見で「オリックスは打線がいいので何としても初戦は取らないといけない。投げる試合は勝つつもり」と力強かった。登板日は首脳陣任せだが「投げてくれと言われたところで投げるのが選手」と、与えられた仕事に徹する。

 3日から鎌ケ谷で全体練習が再開。ダルビッシュは「(目標の)1番は優勝だったけど、今は3位が最高の位置だったので。クライマックスで勝てばいいだけの話」と逆襲を宣言。9月5戦5勝で今季2度目(通算3度目)の月間MVP受賞のエースが、下克上シリーズの先陣を切る。【村上秀明】