<巨人4-8横浜>◇9日◇東京ドーム

 セ・リーグ史上最大の逆転Vを目指す巨人が、優勝マジックナンバー2のまま小休止した。横浜戦で先発した高橋尚成投手(33)が、3回途中6失点KO(自責0)。野手陣も優勝への重圧からか守備ミスを連発した。ただ2位阪神とは0・5差で優位は変わらず、10日のヤクルト戦(神宮)に勝って、阪神が横浜に負ければリーグ連覇が決まる。

 最大13ゲーム差をひっくり返し単独首位に立ったばかりのチームと、最下位を独走するチーム。残り3試合で2勝すれば優勝が決まるチームと、残り4試合全勝してもビリが確定しているチーム。モチベーションの差は歴然だったが、黒星を喫したのは、奇跡の逆転Vを目の前にしている巨人だった。

 得点差以上に、目を覆いたくなるような試合内容だった。初回、先頭打者の大西の三ゴロを小笠原が失策。2死一、二塁とし、先発高橋尚があっさりと吉村に3ランを浴びて先制されてしまった。3回も四球、小笠原の悪送球、四球で満塁にし、先発高橋尚はマウンドから降りた。2番手東野も阿部の捕逸、内野ゴロ、適時打で3失点。3回で0-6と劣勢だった。

 5回までで8失点した原監督は「まあ、5回までで4安打で8点を取られたらいかん。やっぱり戦いなんだから。その部分が見えていない」と嘆くしかなかった。高橋尚は3回途中6失点。自責0だが、味方の失策をフォローしようとする気迫が感じられない投球で3四球。無表情でマウンドを降り、試合後は「いつも小笠原さんに助けられている。今日は自分が助けたかったが、助けられなかった。ミスは関係ないです」と話した。

 打線も3発で4点を奪ったが、大振りが目立ち、大量得点差をしぶとく詰めていくような攻撃は見られなかった。首位決戦となった8日阪神戦では、気迫あふれる勝負をしただけに、エアポケットにはまり込んだような敗戦。原監督は「反動?

 よく分からない。切り替えて明日からいくということ。硬さ?

 それは多少出るが、前半で先発ピッチャーが頑張ってくれないと…」と終始歯切れが悪かった。

 マジック2は変わらないが、残り2試合。10日のヤクルト戦にも優勝が決まるが、余裕がある状況ではない。首位決戦の反動なのか。優勝からくるプレッシャーなのか。どちらにしても、逆転Vの最大の“敵”は、己の中にあるようだ。【小島信行】