中日和田一浩外野手(36)がCSへ向けて、早出特打を行った。9日、ナゴヤドームで練習開始前から快音を響かせた。「昔から悪い時は緩い球を打つようにしています。何とかしたい」。笘篠コーチの投げるスローボールを黙々と1時間以上も打ち込んだ和田は理由をこう説明した。

 スローボール調整は西武時代からの不振脱出法だ。キャンプではひたすら緩い球を打ち込んでいた和田だが、シーズン中はなかなかまとまって打撃練習をする時間が取れない。そこで12日のシーズン最終戦(対阪神)まで間隔が空いたのを利用して、打撃フォームの修正に乗り出した。

 「シーズンで貢献できなかったから、何とかプレーオフで貢献したい」。西武から移籍1年目の今季は腰痛の影響もあり、ここまで出場135試合にとどまっている。打率3割2厘、16本塁打、74打点の数字に満足しておらず、CSにかける気持ちは強い。