秋山アラフォー内閣が誕生した。ソフトバンクは10日、秋山幸二新監督(46)を支える、来季1、2軍コーチングスタッフを発表した。1軍コーチ陣の平均年齢は43歳、と王貞治前監督(68)時代の49・7歳から約7歳も若返った。さらに2軍内野守備走塁コーチから抜てきされた、鳥越裕介2軍監督(37)が率いる2軍首脳陣は、平均年齢40・3歳。若手の底上げを最大のテーマに組閣されたコーチ陣は、若さを生かした練習漬けでチームの再建に着手する。

 秋山新監督の誕生で、1軍コーチ陣は王前監督の時代より約7歳も若返った。1軍に50歳代のコーチは不在で、最年長は山村善則2軍打撃コーチの53歳。最年少は倉野信次2軍コーチ補佐の34歳。「王前監督の意向も踏まえて、若いコーチ陣でどんどん選手と一緒に動きながらやろうとね。ということは、それだけ練習が厳しくなるということ」。秋山新監督は組閣のテーマをこう話した。

 秋山内閣は、動いてチームを再建する。王最高顧問は「秋山監督は西武、ダイエーで日本一、タイトルも獲得して、プロ野球選手のいいことも悪いことも経験している。いいことを目標にさせられるのは大事」と話した。秋山新監督は80年にドラフト外で西武に入団。2軍、米国修行などの下積みを経て、一流選手の階段を上っていった。栄光と、そのために必要な努力を知る。「若い選手は体づくりと技術の両方をやらなきゃいけないが、技術は反復練習で染み込ませるしかないんだよ」と秋山新監督。コーチ、選手がともに汗を流し、チームが一体となることで、再建への土台をつくり直すつもりだ。

 秋季練習、キャンプには故障者を除いて、ベテランも参加させる。「ベテランも体を鍛え直してもらう。1年を通して戦える体づくりをね。技術はあってもそこが課題だから」と秋山新監督。今日11日のコーチ会議で監督指針を示すとともに、練習メニューの検討に入る。各選手の個性を見極めた上で、個別の「オーダーメードメニュー」を作成する方針だ。

 1軍では、森脇内野守備走塁コーチがヘッドコーチを兼任し、打撃部門は前西武打撃コーチの立花編成担当が就任した。1軍の全コーチが王最高顧問の監督時代に現役、コーチでユニホームを着ている。王イズムの継承と若手の底上げを託された秋山政権が、いよいよ本格的に動きだす。【中村泰三】