クライマックスシリーズ(CS)第2ステージで、17日の第1戦(大宮)に先発する西武涌井秀章投手(22)が必勝を誓った。日本ハム・ダルビッシュが第2戦に回ることが予想され「親友対決」は流れそうだが、大役を前にした緊張感はなく、終始リラックスムード。「シーズンでしっかり投げられなかったんで、最後くらいは」と10勝11敗に終わったシーズンの巻き返しに燃えている。
決戦2日前。今季不調に苦しんだ涌井の表情は、自信に満ちていた。仕上げの投球練習は、西武ドームのマウンドで47球。切れの戻った直球を主体に内外角へと投げ分けた。もちろん、日本ハム打線を想定。「稲葉さんがフルで出ないとなると楽かなあ。その前の稀哲さん(森本)、賢介さん(田中)を出さなければいいだけ」。対策を語る言葉にも力強さがあった。
リーグ優勝で1勝のアドバンテージがある。とはいえ、ダルビッシュが2戦目に控える。シーズンで大量援護してくれた打線も故障者続出で不安。初戦にかかる重圧は増すばかりだが「合コンの時の方が緊張しますよ」とちゃかした。リア・ディゾンのおめでた結婚を報じる新聞を見つけると「ショックだなあ」。ポーカーフェースで冗談を言ういつものずぶとさで、大役を前にした緊張感などまるで感じさせなかった。
内心は違う。「シーズンはしっかり投げられなかったんで、最後くらいは、という気持ちはある。先発?
2、3日前に監督から言われました」。10勝11敗と不調だったにもかかわらず、大事なCS初戦を任されただけに、見返したい思いは人一倍だ。14日まで8日間行った宮崎・南郷キャンプで「やりたいことができた」と立て直し、自信を取り戻したことが大きい。日本ハム戦は今季3勝1敗、防御率2・75。「ダルとやりたい気持ちはあった」と少しだけ悔しがったが、今の涌井に相手は関係なさそうだ。【柴田猛夫】



