球児で“鬼門”突破!

 阪神は15日、中日とのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(18日から、京セラドーム大阪)に向けて鳴尾浜で練習を行った。岡田彰布監督(50)は「初戦はどんな形でもとりたい」と初戦を重視。ホームとはいえ、京セラは7連敗中の舞台だが、守護神藤川球児投手(28)のフル回転起用で突破する構えだ。今季限りでの辞任が正式に決まった岡田監督は、自ら育て上げたリリーフエースにチームの命運を託す。

 意外な「苦手」の克服こそが岡田阪神の行く末を左右する。巨人への挑戦権をかけた戦いの舞台が京セラドーム大阪。しかし、シーズン後半の戦いにいいイメージはない。岡田監督は首をかしげて、振り返った。

 岡田監督

 甲子園でできたらええけど(同ドームでは)シーズンはあまり良くなかった。後半はなあ…。嫌な印象はあまりないけどなあ。どっちか言うたら、今まで相性は良かった。8月の6つが痛かった。どんな形であれ、まず初戦や。

 転落の始まりは、京セラドーム大阪だった。新井らを北京五輪で欠いた8月戦線。下位の広島、横浜に6戦全敗した。今季は3月の開幕カード横浜戦で3連勝しただけで、目下7連敗中。当時も指揮官はCSを見据えて「ここで勝たんとまずいな」と不安を口にしていた。岡田体制では、同ドームで昨季までの4年間で27勝13敗1分けの成績を収めていたが、08年は一転して分が悪い。

 短期決戦のCSでは「初戦必勝」が求められる。指揮官は「全力で1つ取りに行って、また1つ考える」と話す。まずは18日の初戦に全身全霊を傾ける。藤川を、あらゆる局面で積極的に投入する方針を示した。

 岡田監督

 後半しのいで1点差、2点差で行かなあかん場面もある。劣勢になった場合でも、1回でもしのいで攻撃を待つとかな。

 先手を打つ継投で勝負の流れを引き寄せたいところだ。球児はこの日、鳴尾浜のブルペンで投球練習を実施。静かに準備を整えた。

 藤川

 普通に投げただけ。なまらないように。(CSも)監督がやると言っている。ついて行くだけ。(阪神に)入ってからずっとそう(監督)やからね。

 球界を代表する救援投手に成長したのも、適性を見いだした指揮官の眼力によるものだ。感謝を込めた投球で、巨人にリベンジする権利を勝ち取る。【酒井俊作】