日本ハム稲葉篤紀外野手(36)が自叙伝を発売する計画があることが25日、分かった。タイトルは決まっていないが、KKロングセラーズから出版されることが内定済み。来季開幕戦前後の発売を目指し、今オフは執筆活動に励む予定だ。お宝写真も満載となる同書は、ファンにとってプレミア品になることは間違いない。

 ファンを魅了し続けている稲葉が、今オフはバットをペンに持ち替える。来季開幕に合わせて、自身初の自叙伝が発売となる(タイトル未定、KKロングセラーズ)。28日から沖縄で行われる秋季キャンプは参加しないため、クライマックスシリーズで痛めた左ふくらはぎのリハビリを行いながら、執筆活動をスタートさせる予定だ。

 ヤクルトからFA移籍して今季で4年目。昨季は首位打者のタイトルを獲得するなど、チームの顔となった。今季は星野ジャパンの一員として北京五輪にも出場。関係者は「子供の時の話から、プライベート、ヤクルト時代や(FAでの)海外挑戦、北京五輪のことなど内容は多岐にわたる予定。今まで一切公開されたことがない幼少時代の写真などもふんだんに掲載されることになります」と説明する。来季プロ15年目を迎える。これまで明かすことがなかった野球観、私生活を自らの言葉でつづることになる。

 日本ハムでは現巨人の小笠原が06年に自叙伝「魂のフルスイング」(KKロングセラーズ)を出版している。特にファンの多い北海道内では好調な売り上げだったが、女性ファンも多い稲葉だけに“ガッツ超え”の期待も高まる。

 チャリティーなどにも積極的に参加している稲葉の意向もあり、売上金の一部は何らかの形で、野球少年らに寄付することも考えているという。シーズン終了後は「ゆっくりしたいというか、まずふくらはぎを治したいね」と笑った稲葉。しっかりと体を休める充電期間だが、頭と指先だけは忙しく動かすことになりそうだ。