<真弓新監督一問一答>

 (坂井オーナーのあいさつに続き新監督あいさつ)

 真弓監督

 このたび長い歴史と伝統のある阪神タイガースの31代目の監督に就任しました。誠心誠意、務めていきたいと思います。今後ともご声援、応援、よろしくお願いします。

 (代表質問)

 --現役引退から14シーズンぶりのタテジマ

 真弓監督

 タイガースに帰ってきたなという気持ちでいっぱいです。

 --背番号は

 真弓監督

 いちおう「72」番です。プロに入ったときが「2」で、ユニホームを脱いだときが「7」番。あわせて「72」番です。

 --コーチ経験はあるが監督は初

 真弓監督

 本当に経験のないこと。これからが大変だなと思う。周りの期待も大きいのを感じるので、精いっぱいやらせてもらおうかなと。

 --プロ入りした時のライオンズ稲尾和久氏から数々の監督を見てきたが、理想の監督像は

 真弓監督

 やっぱりプロに入った当初の監督で稲尾さんが一番ですね。ただあの、チーム状態もあってその場その場で監督の印象は違うし、やるべきことも違う。理想像というのはなかなか決まらない。

 --就任までの悩みは

 真弓監督

 今年こういう話(監督要請)があるとは予想もしなかったのですが、ここ何年かはタイガースの力になりたいなというのが自分にはあった。お話があったときは、微弱ですが力になりたいなと。

 --家族などに相談は

 真弓監督

 相談は誰にもしていない。家族には多分迷惑がかかると思うので心配している。今のところはあまり嫌な思いはさせていないですが、シーズンに入れば機嫌悪く帰ることもあるでしょうから、協力してもらわないといけない。

 --阪神の現状をどう見ている

 真弓監督

 今年も82勝して、当然優勝してもいい成績。ここまでやってきた野球は間違っていない。戦力も整っている。来年からしっかり優勝争いして、優勝を勝ち取りたい。そうはっきり言えるチームじゃないですか。

 --85年以来の日本一は

 真弓監督

 バックネット裏から見ていて、野球というのは守りの野球が確実。投手を含めた、センターラインもそうですが、守りが重要。守れるチームが強い、日本一を狙えるチーム。しっかりチーム作りはできている。

 --来年41歳になるトリオ(金本、下柳、矢野)が中心になる

 真弓監督

 年齢的には41歳ですが、体力的にはまだまだ落ちていない。まだまだ期待できるんじゃないかな。ただ、何年もということは考えにくい。その前に若い人がしっかり出てきてほしいな。試合に勝つ、優勝を狙うのはもちろんですが、若手を育てないといけない時期にもきている。

 --戦力補強は

 真弓監督

 FAはできれば戦力になる選手は獲っていただきたい。獲れればどこでもいいですが、特に願うのは投手ですね。

 --対巨人戦の思いは

 真弓監督

 前半のスタートが悪くてこのまま行くかなと思ったら、最後の追い上げをみればかなりの戦力がある。特に後半の勢いをつけてきたところは、タイガースにない若い人が伸びて、力をつけてきたのが生きていた。強いライバルと感じる。今から(対戦が)楽しみです。

 (記者に囲まれ)

 --日本一を目指すと

 真弓監督

 当然ですよね。今年優勝を逃したのはどこに原因があるのか。コーチ陣はかなりの数が残っているし、いい経験をしたわけだから、まずコーチと話して考えていくこと。

 --同学年の中日落合、日本ハム梨田監督としのぎを削る

 真弓監督

 楽しみにしているし、向こうも楽しみにしてくれているだろう。梨田監督とは連絡をとった。

 --監督になって、ゴルフなど私生活に影響は

 真弓監督

 自然と変わってくるでしょう。でもそんなにゴルフばかりしていないけどな。そんな印象なのかな。

 --この日のネクタイの選択は

 真弓監督

 これは娘夫婦が昨日、プレゼントしてくれたもの。きょうの(会見の)ためにと。

 --打ち勝つチームの巨人と西武の日本シリーズだが

 真弓監督

 どちらかというと、西武がシーズン中のようにホームランを期待できるのかなと。その点、巨人もカラーは似ているけど優位かなと見ている。