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原WBC監督は「団結力」で世界一目指す

原監督(左)は気合の入った表情で加藤コミッショナーと握手を交わす
原監督(左)は気合の入った表情で加藤コミッショナーと握手を交わす

 巨人原辰徳監督(50)が28日、川崎市のジャイアンツ寮で日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー(67)からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督就任の要請を受け、正式に受諾した。原監督は「日本代表は誇りであり、あこがれ」と快諾、団結力あるチームづくりを目標に掲げた。また王貞治コミッショナー特別顧問(68)も、米国本戦まで帯同してバックアップする姿勢を示した。

 神妙な面持ちで、会談の席に着いた。約30分の話し合いの中で、原監督は「それではお引き受けさせていただきます」と答え、WBC日本代表監督就任が決まった。「今朝、オーナーから巨人の監督ではあるけれど、日本のために頑張ってくれと言われ、ハイと返事しました」。日本シリーズを控える時期としては異例の緊急会談だった。

 自分が代表監督になることは想像さえしていなかった。「野球人としてジャパンは誇りであり、あこがれ。巨人の監督として全面サポートをすることしか考えていなかった。こういう形を予想していなかった」。2月、3月はチームの土台づくりのためにも重要な時期。巨人の監督として、チームを離れることは頭になかったが、混迷を極めた監督人事の幕引きに、一役買うことになった。日本球界のためにも大任を引き受けた。

 立場は変わるが、最強のジャパンを作り上げたい考えは変わらない。「日本の良さは団結。全世界に散らばっている野球人、ファン、メディアが団結して戦うのが良さだと思う。支援、ご声援を賜りたい」と頭を下げた。王顧問の全面的サポートの申し出にも「時間と労力を惜しまず相談していきたい」と感謝した。

 とはいえ、今の状況ではすぐにWBCに向けて動きだすわけにはいかない。巨人の監督として日本一を奪回するという大仕事が目前にあるからだ。

 この日は長谷川事務局長からWBCのスケジュールやルールなどの説明も受けた。コーチ人事に関しても一任され、なるべく早く土台となる案をつくってほしいと依頼されたが、動きだすのは「日本シリーズが終わってからになるでしょう」と話した。

 13ゲーム差をひっくり返し、リーグ優勝を飾った。CSも勝ち抜いたが、まだまだ戦いの途中。巨人のユニホームに袖を通すと「これを着てる時は巨人の話だけをしよう」と気持ちを集中させた。日本一奪回という大命題を達成するまでは、巨人の監督に専念する。【竹内智信】

 [2008年10月29日9時2分 紙面から]


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