初の“海外修行”だ。広島赤松真人外野手(26)が来年1月にグアムで自主トレを行う。例年は国内で調整してきたが、今回は春先に痛めた右肩を考慮して、南国の地を選んだ。今季の赤松は走攻守で活躍したが、肩の痛みと戦いながらのシーズンだった。新球場の広い外野で赤松の守備力は不可欠。肩を万全な状態にして、レーザービームでファンを沸かせる。

 肩を万全にして、キャンプに臨むこと。赤松のプライオリティーはそこにある。グアムと言えば紺碧の海、美しい椰子(やし)の木の並ぶビーチ、ダイビングにゴルフ…。いくらでも娯楽はあるが、赤松はまったく興味は示さない。「海外での楽しみ?

 別にないですよ」。淡々と語る表情からは、来季にかける意気込みが伝わってくる。

 3月29日の中日戦。9回に代打で登場した赤松はセーフティーバントを試み、一塁にヘッドスライディング。間一髪セーフだったが、その際右肩を痛め、31日に登録を抹消された。4月11日に再登録。今季は125試合に出場したが、常に痛みと戦っていた。試合後のアイシングは欠かさず、ノックでも全力で返球しない。それでも広い守備範囲、積極的な打撃、もちろん走塁でもチームに貢献し、最後までCS争いをする原動力となった。

 「肩はまだ完ぺきとは言えない。温かいところでスローイングをやりたい。瞬発系のトレーニングもやる。1月は実戦をやる時期ですから」。海外へは高校、大学時代に1度ずつ野球絡みで遠征しただけ。プライベートでも海外旅行をしたことがないという。例年は母校・立命大で自主トレを行うが、万全を期すため、海を渡る。「いい状態でキャンプに入れるように」。新球場で、赤松の矢のようなバックホームが早く見たい。【網

 孝広】