日本ハム3年目の左腕八木智哉投手(25)が大幅減からの再起を誓った。20日、千葉・鎌ケ谷で契約更改交渉を行い、900万円ダウンの年俸3300万円(推定)で一発サイン。「気を引き締めてやらないといけないと感じました。ローテーションにこだわっていきたい」と決意を新たにした。

 2年目の年俸5000万円を考えると、2年間で1700万円の大幅ダウンになった。島田チーム統轄本部長は「後半は良くなったけど(1軍で)投げられていなかったから」と説明。1年目に先発で12勝も、ここ2年間で計5勝止まり。実質、先発ローテーションとして稼働できなかった結果が明確に額面に表れた。

 日本ハムは、細かい査定ポイントが設定されるシステムで、成績に応じて評価ははっきりし、メリハリ更改となる。26日から始まる1軍の契約更改交渉が始まるが、不本意なシーズンだった森本ら複数選手の減俸が予想される。左肩の違和感で結果を残せなかった八木が、その“実例”となった形だ。

 八木は、12勝した06年のルーキーイヤーのように先発ローテーションへの復帰を来季の目標に掲げた。今季は8月に1勝したが、肩痛に苦しみ続けただけに「まずはローテを1年間守ること。体はもう万全」と言い切った。肩に負担のかからないフォーム変更など地道な取り組みを無駄にはしない。ダルビッシュとの左右の2枚看板へ、大幅ダウンを経ての復活ロードを歩む。【村上秀明】