プロ野球コンベンションが21日、東京都内で開催され、楽天岩隈久志投手(27)がパ・リーグMVPを初受賞した。岩隈はパ・リーグで23年ぶりとなる21勝を挙げ、楽天から初めて選ばれた。5位チームからの選出は1982年の落合博満内野手(ロッテ)、88年の門田博光外野手(南海)と並び、リーグ史上最も低い順位だった。

 岩隈に最高の栄誉が加わった。パ・リーグ3冠に加え、沢村賞にベストナイン。タイトルラッシュに「沢村賞も驚きましたが、MVPをいただけるとは思ってもいませんでした。最初に(球団関係者から)聞いた時には『ウソでしょ?』と思いましたよ」と照れ笑いを浮かべた。

 驚くのも無理もない。優勝チーム以外からのMVP受賞は05年杉内(ソフトバンク)以来3年ぶり。5位のチームからの選出はリーグ史上最も順位の低いチームからの選出だった。楽天からはもちろん初の受賞だ。

 岩隈は「優勝もしていないチームから選出していただき、ありがとうございます。チームの関係者、選手が支えになった結果です。来年は、優勝して取れるよう頑張りたい。感謝の気持ちでマウンドに立てたのがよかった」と周囲への感謝の言葉を繰り返すばかりだった。

 感謝の気持ちは球団にもある。歴史的な21勝をマークした岩隈に対し、年俸でも相応の評価を準備している。球団幹部は「2冠なら2倍」と話していたところに、3冠さらにMVP。球団初の2億円プレーヤーを楽々超えるのは確実だ。

 次の目標は来春のWBCだ。すでに米田球団代表から第1次候補48選手に入っていることを伝えられている。エースも、WBCについて「目標です。目標に向かって頑張っていきたい」と断言。来春はリーグを代表するばかりではなく、「サムライ・ジャパン」を代表する投手として君臨する意気込みだ。【金子航】