ソフトバンク小久保裕紀内野手(37)が来季早出ウエートトレで完全復活する。4日、大阪市内で開かれた選手会総会に出席後、「プロ野球オールスター
スポーツフェスティバル」に参加。来季の調整法について「試合前の11時か12時からウエートをやる方向でいる。今までは試合後だったけど、疲れがたまる夏場はどうしても厳しかったから」と筋力増強プランを明かした。ナイターなら開始7時間前から負荷をかける。試合への影響も気になるところだが、「試合前には筋肉の張りは取れる」と逆算。秋季キャンプで若手が命じられた早出ウエートに、チーム最年長が率先して取り組む。
今季106試合に出場し97安打、20本塁打、56打点。100試合以上出場したシーズンでは入団以来最悪の成績だった。打率2割5分3厘も今世紀ワースト。特にコンディションが落ち始めた8月以降はわずか2本塁打。失速原因の1つが筋肉量の低下にあった。体重は開幕前の90キロからこの時点で86キロに落ちていた。
小久保
7月から試合に出ることでいっぱいでウエートをやめたら、2人の(専属)トレーナーに同時に「この筋肉量では打球は飛ばない」と言われて。8月はそこまでの貯金で大丈夫だったけど、9月に入ってからはダメだった。
豊富な練習量で「練習の虫」と呼ばれた男がノルマとしてきたウエートトレを初めて中断。その影響はまともに成績へはね返った。「でも1カ月(ウエートトレを)休んだだけでは分からなかったが、2カ月休んで分かった」。苦い失敗からあらためて肉体づくりの重要性を知った。
現在は福岡市内のジムで週3回、胸と背中、足とパーツごとに強化し1月の自主トレに向けた下地を“建設中”だ。来季は10年ぶりにキャプテン制が復活し、小久保がその有力候補。秋山体制で6年ぶりV奪回を図る来季、肉体を復元させた小久保が97年以来となるシーズンフル出場でチームをけん引してみせる。【押谷謙爾】




