今季2年目でブレークした巨人坂本勇人内野手(19)が7日、45歳で現役を続ける大ベテラン横浜工藤公康投手に刺激を受け、可能な限り長く現役を続けたいと意欲を見せた。神宮室内で行われた野球教室に参加。工藤からアドバイスももらった。巨人では王貞治の40歳まで22年間プレーしたのが最長。坂本が40歳すぎても巨人で現役を続ければ“王超え”となる。
ムキになったように子供に速いボールを投げて勝負する工藤の姿に、坂本は自分と同じ考えを感じ取っていた。坂本はそれをみると、周りにいた子供たちに「(だって)緩いボールを投げてもらってバットに当たっても、うれしくないでしょ?」とやさしく“解説”してみせた。
キャッチボールの基本から、精神的なことまで、すべてにおいて工藤の教え方は参考になった。だが、何より参考にしたいのは40歳をすぎても現役選手としてプレーすることだ。「できる限り長く現役を続けたいという気持ちはある」。巨人では王が早実卒業後に入団し、40歳まで22年プレーしたのが最長記録。同様に高卒で入団した坂本は「そこまでの意識はまだないけど、1年1年頑張りたい」と話した。そのために今は、土台づくりの時期になる。
工藤から金言が送られた。このオフ6キロの体重増量作戦に挑もうとしているが、工藤は「増やさない方がいい」という。体重を増やしたところで筋肉の量を増やすのは難しいというのが理由。「(体重が増えないのは)今は若くて代謝能力が高いから。そのうち大きくなるよ」と、無理に大きくなる必要はないことをアドバイスした。さらに大切なこととして「自分の体を知ること」を挙げた。「大切なのは夏場に体重を落とさないこと。どういうトレーニングをすれば落ちないか、身につけないといけない」と話した。
この1年で坂本は大きく成長した。1月には阿部とのグアムでの自主トレで、チャンスでの気持ちの持ち方を教わった。シーズン中は原監督からの密着指導で、プロのいろはをたたき込まれた。オールスターの時には、ヤクルト宮本から遊撃の守備について助言を受けた。そしてまた1人、工藤という先生ができた。今季ブレークした坂本は、多くの先輩の指導を仰ぎながら、長く続けられるプロ野球人生の礎を築いていく。【竹内智信】



