今季8勝に終わったソフトバンク和田毅投手(27)が9日、25日の契約更改交渉で“6年連続2ケタ勝利”を主張する意向を示した。プロ入りからの連続10勝以上は5年で途切れたが、北京五輪不在期間、23試合登板で1試合平均7回以上の投球回数など、実質10勝以上の評価を球団に訴えるつもりだ。球団側も査定面での考慮に前向きな姿勢を見せており、今季年俸2億2000万円からのアップは確実な情勢となった。

 和田が球団認定「6年連続2ケタ勝利」を要求する。「結果はあんなの(8勝)ですし、チーム成績もあるけど、結果に出ない部分もある。それがどうなるかですね」。今季成績はプロ入りワーストの8勝8敗、防御率3・61。プロ入りからの連続10勝以上の記録は5年で途切れたが、和田は投球内容で6年連続と同等の評価を訴えるつもりだ。

 主張できるだけの内容を誇る。北京五輪に出場し、事実上、4試合の登板機会を失った。昨オフに左ひじの遊離軟骨除去手術を受け、今季初登板は4月6日のロッテ戦、と出遅れたが、トータルでは23試合登板で162回、と1試合平均7回以上を記録。延長10回を3試合投げ、30回を3失点に抑えたが、個人的には1勝もできなかった。「オペ(手術)がなければ200回は行ったと思う。話し合って納得できるかどうか。仕事はきっちりしたつもりです」。欠場のマイナス要素を投球の「質」で補った自負はある。

 今季の推定年俸は2億2000万円。プロ初の保留も視野に入れ、交渉に臨むもようだ。2億5000万円前後の攻防になるとみられるが、角田球団代表は「五輪は考慮すると思うし、数字では勝ってなくても、チーム内勝利という査定もある。しっかり査定した上で評価します」と、査定面で6年連続2ケタ勝利を認定する可能性を示唆した。

 和田は「僕だけでなく、投手陣全体の評価を上げてもらっていいと思う。ずっと投手は頑張ってる。最下位という結果ですけど、続けていく大事さはわかっている」。ヒジの手術も入団以来、ローテーションを守り続ける“勤続疲労”の裏返しでもあった。クリスマス交渉で、和田の願いはサンタクロースにどこまで届くか。【中村泰三】