今年の借りは頂点を決める戦いで返す。楽天田中将大投手(20)が13日、同級生の巨人坂本へのリベンジを誓った。この日、地元伊丹のPR大使となった田中は、任命イベントで「来年はこっちが抑える。日本シリーズ?

 そういう試合で抑えられたらいい」と意気込んだ。小学生までは田中が捕手、坂本が投手でバッテリーを組んだ間柄。ともに20歳で迎える来秋に日本一をかけて戦うつもりだ。

 気になる存在だからこそ負けられない。高校時代までは完ぺきに抑えてきたが、プロ初対決では4打数2安打。「今年は打たれた。素直に認めます」と、同級生の成長を肌で感じた。それだけに来年やって来る2度目の対決では負けられない。イベントを欠席した坂本がビデオレターで「来年はホームランを打ちたい」という挑戦状にも「内角を攻めますよ。シュートでいきます」と話した。14日には、人生初となる海外自主トレのためグアムに出発する。ライバル撃破のため、チームの優勝のため、マーくんが来季へのスタートを切る。【小松正明】