来年こそは歓喜のビールシャワーを全身に浴びる!14日、20歳の誕生日を迎えた巨人坂本勇人内野手が、来季に向けての「3カ条」を掲げた。今年は未成年のため、ただ1人炭酸水で歓喜の瞬間に参加。成人として迎える来季、正真正銘のビールかけに参戦するつもりだ。さらに2年連続の全試合スタメン出場、2ケタアーチ&失策減らしを誓った。

 ◆その一

 来季こそビールかけ

 20歳の誓いを聞かれた時だった。屈託のない笑顔から一転、坂本の表情が戦士の顔になった。「今年は(未成年で)ビールかけができなかった。来年も優勝して、ちゃんとしたビールかけに参加したい。その思いは本当に強く持っています」。この日はオフだったが、3連覇へ向けた熱い思いを自身の境遇に重ねながら口にした。

 ◆その二

 来季も全試合スタメン

 歓喜の瞬間を味わうべく、目標も明確にした。19歳で迎えた今季は、全試合スタメンで出場。数々の記録を塗り替え、一気にスターダムにのし上がった。それでも慢心はない。「ただ優勝するだけじゃいけない。自分も今年以上の結果を残さないと意味がありません。そのために来年も全試合スタメンで出場して、優勝に貢献したい」と、堂々と言った。

 ◆その三

 2ケタ弾&失策1ケタ

 高い水準での飛躍を目指す。打撃面では長打力のアップを重要視。今季の8本塁打から2ケタ本塁打を最低ラインに置いた。今オフはフォーム固めと体重の増量に着手。パワーアップを念頭にトレーニングを続けている。守備面では、1ケタ失策を目標に挙げる。今季は15失策も、後半戦に限れば3失策。来季は「1ケタにしたい。100%を目指していきます」と、1年を通して安定感のある守備を見せるつもりだ。

 20歳で迎える勝負の3年目。「プレッシャーもあるけど、僕にできることはただ一生懸命プレーすることだけですから」。背番号が「6」に変わり、未成年から大人へと成長したが、“野球人坂本”は進化を続けていく。【久保賢吾】