「高野道場」に再入門だ。中日のリリーフ左腕小林正人投手(28)が18日、来年1月に母校東海大で陸上競走部短距離チームの練習に参加することを明かした。同チームは日本陸連強化委員長で92年バルセロナ五輪400メートル8位の高野進氏(47)がコーチを務める。2年連続で参加する小林は「みっちり鍛えてきます」と話した。

 狙いは、瞬発系の練習を通し、全力を出し切る感覚を身につけることにある。昨オフは同大学OBで北京五輪400メートルリレー銅メダリストとなる末続慎吾(28=ミズノ)、塚原直貴(23=富士通)らとともに、300メートルダッシュ、坂路、ハードルまたぎ、おんぶ走などのメニューをこなした。今オフも大学近くの宿泊施設に2週間泊まり込み、1日3時間、下半身をいじめ抜く。「吐くくらい辛く、ついていくだけでも精いっぱいだけど刺激にもなる。しっかり走り込んで心肺機能も高めたい」と話した。

 高野氏の教えを受けてからは、走りそのものも理論的に考えるようになった。「投げることも走ることも下半身の使い方は一緒。力を入れるべきところでしっかりと力が入れられるようしたい」。早めに体をつくり、チーム3位の46試合に登板した今季以上のフル回転を目指す。【福岡吉央】

 [2008年12月19日10時8分

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