「サムライ魂」は捨てない。ソフトバンク川崎宗則内野手(27)が23日、福岡ヤフードーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の1億5000万円(金額は推定)で更改。今季は北京五輪で左足を疲労骨折して4年ぶりのフル出場を逃したが、日本代表候補に選ばれた来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも故障を恐れぬ全力プレーを誓った。

 瞳に力を込め、川崎が言い切った。連覇を狙うWBCへ、ケガへの恐怖心は捨て去った。「ブレーキはかけない。かける必要もない。全力でいきたい」。

 過去2度の国際大会ではいずれも痛い目にあった。06年のWBCでは決勝キューバ戦で本塁突入の際に右ひじを痛め、1軍復帰が4月下旬までずれ込んだ。今季も北京五輪で左足第2中足骨を疲労骨折して後半戦を棒に振った。当初は故障を避けることを最優先にしてプレーする考えもあったが「最初はやれたんだけど、北京ではそういうわけにはいかなかった。でも、できなかったのはしょうがないと思う」。反省こそしても、常に全力を出し切るスタイルは崩さない。

 球団からも後押しをしてもらった。「(ダウンを)覚悟していた」という契約交渉で提示されたのは現状維持。角田球団代表から「査定的には若干のマイナスだが、いろんな意味でチームを引っ張った。五輪で頑張ったのもある」と説明を受け「感謝しています」と身を引き締めた。

 来季の目標は「完全フル出場」。WBCから日本シリーズまで「もちろん(フル出場する)そのつもりでいる」と力を込めた。WBCでは西武中島らとのポジション争いが予想されるが「ショートにはこだわりがある」と譲るつもりはない。毎日1時間以上をストレッチに割き、体のケアにも万全を期す。「チームの勝利に貢献する全力プレーを出したい」。09年も全身全霊で駆け抜ける。【太田尚樹】

 [2008年12月24日11時49分

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